ネタバレなし!【映画】『キャロル』に魅せられて

ネタバレなし!【映画】『キャロル』に魅せられて

全てのシーンに感情のアンテナがビシバシ反応した
しげとうみゆき(@miyukishigeto)です。

作品について

私にとって思い出の『ベルベット・ゴールドマイン』
トッド・ヘインズ監督の作品です。

原作は「太陽がいっぱい」などで有名な
パトリシア・ハイスミスの小説「The Price of Salt」。

狙っているのではと思えるくらいに
顔と目と手の動きや角度が計算され尽くしている様子でした。

流れている空気すらも
言葉にできない感性が作中にあふれています。

それを可能にしているのが
監督と撮影と
出演している俳優の手腕によるものだと
映画好きな人はすぐ気づくことでしょう。

とにかくケイト・ブランシェットとルーニー・マーラの目力対決。
もっと言うと
この映画に出ている主要人物の目と手による表現力が秀逸です。

とほめつつも
実は予告で勝手に変な先入観をもっていました。

予告による先入観

美しい女優で描くことで雰囲気を出している映画っぽいなとか
ルーニーちゃん何かとマゾ系な役が多いから今回もそんなかなとか思い
なかなか鑑賞するまで時間がかかりました。

キャロル(ケイト・ブランシェット)から
ルイーズ(ルーニー・マーラ)に近づいていって
ひどい振り方するわって予想しちゃったんです笑。

予告がうまくできすぎるのは映画にとって機会損失につながるので
作る人って大変だなと思いつつも

結局

キャロル(ケイト・ブランシェット)と
ルイーズ(ルーニー・マーラ)のあまりにも美しい姿
あの短い予告でさえ見入ってしまうほどに
所作のひとつひとつに深みを覚え
観ない訳ないでしょう!
となり本編を鑑賞。

あっという間の1時間半。

全てが美しいのです。

作品へのこだわりから
素晴らしく緻密な美の計算など
探せば探すほどたくさんの美に気づきますよ。

あらすじは公式ウェブサイトや予告からおおよそ察しがつくと思うので
ここでは感想とイラストのみとさせてもらいますね。

人は1人で生きれないし
周りにいる人間
時代や国からも大きな影響を受けるのですが
1950年代のアメリカ
いくらニューヨークのような都会でも
女性が女性らしく生きるって
特にジェンダーについて素直に生きるって
難しいだろうなと想像できますし
今の時代が自由すぎてあまり感情移入できなかったりしましたが
母として
女性として
生きる情熱を時代や取り巻く環境に流されず貫く姿は
内面の弱さと強さに人間の魅力を感じたのでした。

印象的な点

とにかく印象的なのはひとつひとつの動きと目と手でした。

場の空気に反して
キャロルが肩に手を触れるだけで
とろけそうになるルイーズ。

肩からハートがたくさんこぼれてますよ♡。

普段の型にはめられたご婦人キャロルの
タクシーからルイーズを必死に見守るキャロルの眼差し。

受話器やタバコをもつキャロルの手元…。

とにかくまつ毛のひとつひとつまでも?
と思えるくらいにていねいな描写でした。

注目の点&こんな人にオススメ

そして
映画好きの私的に注目したのは
なんと言っても
ルイーズのオードリー・ヘプバーンっぽさと
キャロルのジーナ・ローランズっぽさ!

キャロルが銃をとる姿は
1980年のジョン・カサヴェテス監督作品
『グロリア』に出てくる
グロリア役のジーナ・ローランズにビックリするくらいそっくりなんです!

昔の映画に興味のある方だったら
オードリー・ヘプバーンや
ジーナ・ローランズや
伝説のブロンド女優を中心に作品を探してみると
より深くこの作品も楽しめると思います。

他の作品や名優へのオマージュとも思える
映画博物館のような面白味も感じました。

ルイーズをわざとちょっとイモっぽいファッションにして
美と才能の荒けづりっぽさを表現してみたり
キャロルの昼メロっぽい動きや言葉遣い
物質的に豊かな生活をしているのに
完全に人生に疲弊している様子とか
観ていて懐かしい?ような
人々が求めている
「人の不幸は蜜の味」的な深層心理に応えたような面白さもありました。

感情移入は出来ませんでしたが
飽きることなく見入ってしまった芸術的映画でした☆

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