ネタバレなし!【映画】『白ゆき姫殺人事件』

ネタバレなし!【映画】『白ゆき姫殺人事件』

実はどこにでもいる
誰しも片鱗はある
かくれサイコパス
しげとうみゆき(@miyukishigeto)です。

【レビューに関する注意】

根掘り葉掘り感想を述べる
独断に満ちたレビュー記事でございます。

あっ
でもネタバレはしませんのでご安心を☆

勝手なレビュー記事ですが
一映画好きとして
評価の☆をつけたりはしません。

私の審美眼?😅を通じて
お気に入りポイントをイラストで
記事の最初と最後で紹介しますので
そちらもぜひ見てみてね♪

【作品情報】

原題:白ゆき姫殺人事件
原作:湊かなえ
監督:中村義洋
キャスト:井上真央、綾野剛、蓮彿美沙子、菜々緒、貫地谷しほり
製作国:日本
言語:日本語
製作年:2014年
上映時間:126分

【あらすじ】

長野県のしぐれ谷国定公園で化粧品会社OL三木典子が惨殺された事件について
記者赤星雄治が大学時代の同級生だった狩野里沙子から証言があり
調べていく中で城野美姫という同僚が浮上する…。

「告白」や「贖罪」など
「イヤミスの女王」(イヤな気持ちになるミステリー)と呼ばれる
湊かなえ原作の映画となっています。

【感想】

作品の核心はもはや誰が犯人かではなく
独り歩きする人間の浅はかさや何気ない残酷さにあるんですが

あぁこういう人いるいる
っていう人ばかりが登場します。

全員悪気がないから事件が起きてしまうと始末が悪い。

SNSやネット社会の闇などと捉えがちになりますが
それもありますが
いえいえ
この類のことは昔からずっとどこでもあります。

これ私が育った田舎と似てる…とふと思いつつも
自分が経験してきた中で言えば
都会でも同じことがあったなぁとか
ムスメがいる小さな社会でさえでも垣間見えますし
結局これは人間の性の一部なのかもしれないと思ったりします。

まぁ〜とにかく
みんな都合よく記憶をねじ曲げるし
盛るし自分が正しいといった態度で言い張るんです。

「おかしい人」「変な人」「ちょっとズレている人」
ではなく
一見まともに見える人が
「かくれサイコパス」だったりする。

平気で陥れるし
何食わぬ顔で人が大事にしている物と心を奪い
チクチクと意地悪し
マウンティング合戦をし
矛先を関係のない方へ向ける!

思い返してみてると…

どこにでも大なり小なりそういった人っていませんでした?

育ってきた記憶を元に
たくさんの人のことを思い出しましたし
同時に自分はどうだったか
と思わずジャッジしてしまうほど
切り離して鑑賞できなかった静かに強烈な作品でした。

【印象的なもの】

(脱線しまくります😅)

1.人の記憶

この映画の中で一番重要な部分を語っていると思った所がいくつかあって
ネタバレとなるので詳しくは述べませんが
少し立ち止まって考えてみてほしいなと思うことがあります。

人の記憶って五感で言ったら何が一番強いと思いますか?

みなさんそれぞれ違うとは思いますが

私がつけるランキングは
1.臭覚
2.味覚
3.聴覚
4.視覚
5.触覚

普段は結構視覚に頼って生きている印象がある中で
実は褪せやすくて
自分の都合の良いように変化しやすいものだったりするんだなと改めて思うし
誰かの一部分だけ切り取られた言動が
どんな解釈にもなりうるのが
この世界に生きる怖さでもあり
面白さでもあると思いました。

2.本当のことは一体どこに?

こんなこと書いちゃうとしげとうさんヤバい人だなと思われるのかもしれませんが
田舎で物心ついた頃からずっとずっと考え続けてきたことがあります。

「一体何が本質なのかを常に考えている。」

学校でも家庭内でもご近所さんでも
自分に起こる感じうる全てのことに
これってどういうこと?
って何故か常に考えていました。

親にもうおやめなさいと言われるほど何故が止まらない…。

当たり前だよって言われれば言われるほど
普通になんとなくみんながしていることを見れば見るほど
謎は深まるばかり。

だからといって何か本質を見つけた実感は薄くて
単なるあまのじゃくだったのかもしれませんが
意思に関係なく
運動会で無理やり競わされたりした時なんか
なんでみんな普通に競えるんだ?
運動会の意味って何だろうとか
いじめが始まる可能性とかないのかなとか
全力で考える自分って変なのかもしれないと思ったこともありしました。

そういった諸々の日常にありふれている謎が
本作でぎゅっと凝縮されているんです。

呪いの儀式についてのエピソードがあるのですが
私から見るとそれは全く呪いではありませんでした。

その儀式は
「意地悪な子がきれいな心を取り戻しますように」
というおまじないだったからです。

呪いって言ったら逆じゃないの!
儀式って言葉が重すぎるし怖すぎる!

ただのおまじないだってば!

ここで打ち明けますが
私も城野美姫同様
小学生の頃クラスで比較的人気者だった子がした
サイコパス的な言動について
良い子になりますようにっておまじないしたことあります。

針を刺したり
燃やしたりとか
過激なことではなく
祈りを紙に書いて花と一緒に土に埋めるとかそういったおまじないでした。

当時おまじない辞典みたいな本が出版されていたのもあってのことですが
私の行動もそれはそれで傲慢でサイキックでちょっとサイコだったなぁと反省。😅

本作内では
乙女たちの清らかな祈りは
火の不始末によって
明神様が燃えたことと呪いをいつの間にかセットにされて
言葉だけを鵜呑みにした何も知らない近隣住人たちは
勝手な解釈をして
呪いの儀式という言葉を当てがえて
それを流布するんだからそれはもう怖いのです。

親も教師も子供に対して無関心なのも見ていて辛かったです。

3.いつまでたってもサイコはサイコ

これは自分の周りに起こった本当のことですが
まさにこの映画とかぶるので
記事に残しておきたいと思います。

小学校の同級生M君は人柄もよく頭脳明晰。

私は勉強が苦手だったので
優しくわかりやすく教えてくれるM君にいつも感謝していました。

生みたての卵をもらった感激エピソードなんかもあるくらい。

そして彼は大人になって
殺人ではないのですが
小さな事件を起こしてニュースになりました。

その知らせに
私も含め同級生のみんなは残念に思うんだろうな
深く反省して元の生活を取り戻す方向に向かって欲しいなと思っていた雰囲気を
瞬時に破り去り
M君を嘲笑ったZがいたんです。

Zは小学の頃から学校内では人気者に近い存在で
流れを作ったりよく気が利く人だったりします。

その気質は今も変わらずで
よくみんなを見ているし
明るい性格で
友達は今も昔も全く変わらない。

結局は
同席する友達を笑わせるために
M君を祭り上げたのです。

悪気なく誰でもダシにするこのサイコっぷりに絶句…。

15年ぶりくらいにみんなに会って嬉しかった思いは一気に砕かれました。

場を盛り上げたいとか
サービス精神みたいな思いはあったと思うのですが
あまりにもひどい。

あぁ…ここにも
かくれサイコ…。

4.人間が養うべきクリティカルシンキング

今はSNSという便利なツールがあるので
いとも簡単に無意識に勘違いが大きく膨れて独り歩きしやすい世の中。

本作でも
実名でないアカウント名を使いSNSでみな好き勝手なことを言います。

「自分を信じる」と
「自分が正しい」ということは
似て完全に非なるもので
人は正しいと思い込むことで思考を止めがちです。

ひとりひとりが
常に自分ルールのバイアスがかかっていることを忘れず
フラットに情報を受け止め
感情を入れすぎず精査していかないととんでもないことが起こる可能性がある。

大げさかもしれませんが
EQの育て方や
多方面から考えたり分析したりする
クリティカルシンキングを養うのはとても大事だなと思います。

子供に関しては
お金や宗教に並んで
学校で教育して欲しいと思う大事なことにランクインします。

そんなふうに個々で気遣うことが自然にできるようになれば
少しでも平和な世の中になれるのではと儚い願いを抱くのでした。

【こんな人におすすめ】

1.子供時代学校が楽しくなかった人

思い出したくない人にはお勧めしませんが
なんとなく楽しくなかったなぁという人には
何か発見することがあると思います。

2.心理学に興味がある人

人の心理というのは千差万別
言葉の捉え方も一人一人が違うし
それに対する行動も然り。

それぞれが混ざり合った時に
思わぬ結果が待ち受けているという
実は日常はスリルに溢れているんだと思い知らされます。

3.人間に興味がある人

自他ともに様々な思い出とその時感じたことが
薄いレイヤーとなって人が出来上がっていることを思うと
人って面白くて切なくて愛すべき奇跡です。

同時に恐怖を感じるジレンマもありますが…。
あぁ怖い怖い!

それではまた
Bon voyage〜❤️

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